概要

連続複利の利子率(Short-Rate)は通常観測できないため、翌日物・1ヶ月物などの満期をもつ利子率で代用される。この代理変数を用いてShort-Rateの振舞いを推定すると、偏りが生じる可能性があり、これが金利商品の価格形成に歪みをもたらす。そこで本研究では、このような推定の偏りや価格の歪みがどの程度深刻であるかを簡単に判定できる方法を提案する。さらに、代理変数を用いない推定方法も提案する。