概要

過程のwavelet係数はスケール変数 j およびシフト変数 k の 2変数の列であり、各 j で k の列として元の過程のGauss性や定常性と いった性質を保持している。本研究ではGauss過程を対象として、 wavelet係数列の局在性の良さを共分散行列に関して示し、それを応用して、 wavelet係数ドメインでのM-推定量の分散はMLEのCramer-Rao下界と さほど変わらない(局在性が良いほど分散はCR下界に近くなる)事を導く。