Abstract

ESPフォーキャスト集計は、日本で初めての継続的な月次ベースの予測集計である。2004年春の開始以来、10年強が経過した。それまでも経済予測の集計は複数の機関で行われたきたが、年に1回ないし2回の集計であった。ESPフォーキャストの登場により、月次ベースの経済予測の変化が確認できるようになった。本発表では、GDP成長率、CPI上昇率、失業率、鉱工業生産変化率といった主要な経済指標の年次予測値を分析対象とし、1)実績値公表までの期間と、各経済指標の予測値の精度や、景気の方向性に関する予測の精度の関係、2)予測修正の大きさ、頻度と景気の関係、3)予測のばらつきの大きさと景気の関係-などについて検証した。