プログラム概要/cfee教員紹介
♦ 理念と目標
-経済理論を身につけ 総合的判断力も備えた専門職業人を輩出する-
本経済学研究科では、2005年度から金融工学・計量ファイナンスの修士レベルの教育システムを「統計・ファイナンスプログラム」として本格稼働させてきました。具体的には、金融工学とその周辺分野における教育の実質化を推進し、授業範囲の拡大や資格取得支援、就職支援などを行ってきましたが、このプログラムにおける金融工学教育をより充実させ、新たな分野に発展させることで文系の大学院における高度な教育モデルを確立させることを目指し、2007年12月に設立したのが、経済学研究科「金融工学教育センター cfee」(Center for Financial Engineering Education)です。
本学による「文系修士課程における金融工学教育モデル」が、文部科学省の2007年度大学院教育改革支援プログラム(2009年度に組織的な大学院教育改革推進プログラムに改称)に採択され、cfeeはその支援を受けて誕生したので、当初はその対象を修士学生に絞っていました。しかし2011年度からは博士課程以上の学生にも門戸を開いています。若い研究者が加わることでcfeeがより活性化され、多様な学生が所属することによってメンバーが互いに良い影響を与えあうことができるからです。
本プログラムの概念図(PDF 55KB)
これまでcfeeを活動の中心拠点として、授業体系の充実、金融工学教育・研究に関する国際コンファレンス開催、海外の大学における金融工学教育の実地調査、学生による学会発表、金融機関などへのインターンシップ支援、各種資格取得支援、広報活動 など数多くの事業に取り組んで きました。
特に学生のインターンシップ・エクスターンシップへの参加は、目標の一つであり、cfeeを通じてこれを積極的に支援しています。金融工学の現場の雰囲気を実際に知ることができるので、参加した学生からは「統計・ファイナンスで学んだ知識がどのように活用されているかがよ く理解できた」との感想があがります。今後も本学で学び身に付けた問題解決能力が、実践現場に適用できるようになることを期待しています。また一方で、本学の積極的な取組みにより、他大学との交流協定も決まり、授業体系がさらに幅広く充実することが確定しています。
一橋大学の中期計画では、金融工学教育で高度専門職業人を養成することが掲げられて います。したがって統計・ファイナンスは、一橋大学の計画の中に組み込まれた重要な教育プロ ジェクトであると言えます。統計・ファイナンスは、経済学を中心として、統計学・ 数学という理系の世界との連携を図ることで、社会科学と自然科学分野との連携を果たします。文部科学省からの支援は2009年3月末をもって終了しましたが、本学の中期計画そして文系と理系の融合という観点からもcfeeを持続的発展に導いていく必要があることは明らかであり、今後一層進めていく所存です。
(参考)
♦ 大学院教育改革支援プログラム採択時の資料(2007年8月文部科学省によるヒアリング)
(1)本学からの支援計画(PDF 104KB) (2)本研究科の教育体制と本プログラムの関わり (PDF 134KB)
(3)本プログラムの現状、内容、目標 (PDF 175KB)
♦ 平成19~21年度活動報告書(PDF6.9MB)
♦ 平成19~23年度活動報告書(PDF347KB)
♦ 平成24~27年度活動報告書(PDF424KB)
『Adobe Acrobat Reader(アドビアクロバット リーダー) 』
(付記)
♦ 大学院教育改革支援プログラム申請時から採択、cfee稼働までの経緯(平成19年)
- 5月22日 | 計画調書を文部科学省に提出 | - 10月 9日 | 交付申請書を文部科学省に提出 | |
- 8月 7日 | 計画調書についてヒアリングを受ける | - 11月19日 | 文部科学省から交付決定通知 | |
- 9月 6日 | 文部科学省で審査結果の公表(記者発表) | - 12月21日 | 本センター関係者による、第一回会合 | |
- 9月19日 | 文部科学省から交付内定通知 | 金融工学教育センター始動 |