II. 教育活動

5. オープンキャンパス

「一橋大学はどのような大学なのか」を高校生に紹介するため,大学全体の取り組みとしてオープンキャンパスが2001年度より企画されている。例年,夏期休暇が始まってすぐの8月初旬に開催されている。2008年度オープンキャンパスは2008年8月8日(金)午前9時より行われた。午前の部は,学長・副学長からの全体に対する大学紹介が兼松講堂を会場として開催される。午後の部は,各学部に分かれた個別の学部説明会である。さらに学生生活相談コーナーも開設され,図書館見学も行われている。これらと並行して,学生主催の大学案内「キャンパスツアー」や受験生相談会が実施され,キャンパスは終日,参加した高校生の熱気に包まれた。

経済学部では例年,入学後の大学生活の実感を具体的にイメージしてもらえるように現役学生を交えたパネルディスカッションを中心とした説明会を2回開いている。その内容は,学部長からの挨拶,学部の紹介,現役の学生を交えたパネルディスカッション,そして質疑応答が行われ,各回約1時間半程度などである。加えて2007年度オープンキャンパスでは古沢泰治教授による模擬講義「自由貿易協定の進展」と,佐藤主光ゼミによるオープンゼミが行われた。模擬講義,ゼミともに大学入学後の講義やゼミを具体的に想像させるものとして参加者からも好評であった。また,2008年度のオープンゼミで拡充された現役の大学生を中心としたパネルディスカッションの数々は大学入学後のイメージを学生の立場から入学志望者に具体的に伝えるものとして参加者から好評であった。

参加者数は,大学全体では約3200人にのぼった。2008年度の経済学部説明会では,総勢579名の参加があった。今後も実り多いオープンキャンパスとなるよう改善を進める予定である。

その他の質疑応答や当日の動画を含めた詳しい情報については,経済学部ホームページから閲覧できる。

6. 教員スタッフの充実について

本研究科の教員スタッフの構成に関して,この間進展した変化としては,女性スタッフ・外国人教員の拡充を挙げることができる。2008年12月現在で63名中,4名の女性スタッフ,3名の外国人スタッフが勤務している。またテニュアトラック制度を導入し現在2名がこの制度の下で勤務している。