III. 研究活動

5. 研究費の財源

研究費の財源には,通常の校費の配分による教員研究費(1教員当たり年間40万円)の他に,各種の公的な,或いは,民間の資金援助が当てられている。まず,科学研究費の採択状況は表V- 3に示す通りであるが,総件数は,2004年度22件,2005年度19件,2006年度23件,2007年度25件,2008年度23件であった。近年は,文科省からの教育研究学内特別経費,特定研究経費等もほぼ毎年得ている。また,21世紀COEプラグラムについても,本学は2003年度に「現代経済システムの規範的評価と社会的選択」および「社会科学の統計分析拠点構築」の2件の採択を受け,本研究科から前者は10名,後者は4名の教員が参加している(2007年度終了)。この2つのプログラムは2008年度に採択されたグローバルCOEプログラム「社会科学の高度統計・実証分析拠点構築」に継承され、本研究科から14名の教員が参加している。さらに,委託事業として2006年度1件,2007年度1件,2008年度2件の採択を受けている(表V- 5参照)。一方,寄付金(委任経理金)による民間各種基金からの資金援助実績を過去5年間についてみると,2004年度4件,2005年度5件,2006年度6件,2007年度6件,2008年度4件である(表V- 4参照)。民間,公的資金をあわせれば,本研究科教員による外部からの研究資金導入件数は安定している。

定期的に本研究科教員の研究費として導入されている民間資金に,(財)一橋大学後援会の一橋大学教員等海外派遣奨学金があり,多くの教員が海外で研鑽を積み,また国際的な共同研究を推進するのに役立っている。


表III-3:科学研究費採択件数

年度

2004 2005 2006 2007 2008
区分
基盤研究S         1(0)
        30,300
基盤研究A 4(1) 5(3) 7(5) 7(7) 5(2)
48,100 50,100 58,600 60,700 49,100
基盤研究B 2(2) 2(1) 4(1) 4(4) 5(4)
3,900 4,300 11,300 11,300 12,200
基盤研究C 10(7) 9(6) 7(5) 7(5) 6(4)
8,400 8,500 7,600 6,700 6,300
若手研究A・B 4(4) 2(0) 5(1) 7(3) 6(4)
(奨励研究A・B) 3,700 2,900 4,700 8,200 10,800
萌芽研究 1(0)        
3,100        
国際学術研究          
         
特定領域研究A          
         
特定領域研究B 2(2) 1(1)      
40,500 14,400      
合計 22(16) 19(11) 23(12) 25(19) 23(14)
107,000 80,200 82,200 86,900 108,700

上段 採択件数 ( )は継続件数内数, 下段 単位:千円



表III-4:寄付金(委任経理金)受入れ件数

2009年1月末日現在

年度 2004 2005 2006 2007 2008
件数 4 5 6 6 4
金額 2,243 7,100 9,829 4,462 5,567

下段 単位:千円



表III-5:文部科学省委託事業

年度 2006 2007 2008
件数 1 1 2
金額 18,750 20,000 46,400

下段 単位:千円