III. 研究活動

6. 研究交流

(1)共同研究の実施状況

既に述べたように,本研究科教員は過去5年間に一人平均3.6件の共同プロジェクト(国内2.91件,海外0.72件) に参加し共同研究を行っている。社会経済問題の多様化・複雑化とともに,国内外の他大学・研究機関の研究者と連携した研究プロジェクトは,今後その重要性をさらに増すと考えられる。そこで,本研究科は,後述する「現代経済リサーチ・ネットワーク・プログラム」を立ち上げるなど,共同研究プロジェクトを積極的に推進した。


(2)研究会・ワークショップ

国内外の研究者を本学に招き,教員・大学院生を主たる対象に講演会や研究報告会を行うことは,研究・教育の両面に有益であるとともに,共同プロジェクトの可能性を広げる重要な機会を提供する。本研究科では,これまでに多くの研究グループ(経済理論ワークショップ,マクロ・金融ワークショップ,地域経済ワークショップ,経済統計ワークショップ,経済理論研究会,経済研究会,産業・労働ワークショップなど)が多数の講演会または研究会を開催した。因みに,2006年10月から2007年9月における研究会の回数は111回、2007年10月から2008年9月における研究会の回数は109回にものぼっている。その一部は「リサーチ・ワークショップ」として,大学院教育カリキュラムに組み込まれている。

また,2000年度に立ち上げられた「現代経済リサーチ・ネットワーク・プログラム」の目的は,共同プロジェクト単位で,研究交流を促進することである。このように,本研究科においては,活発な研究交流がみられ,研究活動および大学院教育の活性化に大いに寄与している。