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学生とのオンラインセミナー メモ ver. 20200427

Zoomで学部4年生および大学院生と数学のセミナー(いわゆる講究科目) をすることになりました. 自宅にいる学生とのオンライン・セミナー講義に関する準備メモです.
1: 手書きノートのpdf化+Zoomの画面共有
2: iPad + Apple Pencil + 画面共有によるリアルタイム板書
3: その他の方法(Zoom を用いない手法も含む)
以下,私(指導教員)がZoom ミーティングのホストになり, 10名以下のセミナー出席者がそれぞれの自宅から参加していることを想定しています.
一般的かつ暫定的な注意として,以下のように約束します:
# 1回のオンライン発表は1時間程度にまとめる. 1時間の発表も,さらに約15分ごとのセクションにまとめることを意識する. セクションごとに,必ず質問(休憩)の時間を作る.(全体で90分ぐらい.)
# 発表者は「自分以外の参加者は予備知識がなく, テキストももっていない」と想定して丁寧な準備をする. (手元にない,あるいは pdf しかなく, パソコンの画面がせまいと見れない.)
# Zoom のアプリをダウンロードし, 発表者自身のアカウントも作成しておく. 自分がホストになってミーティングを開くことができるので, Zoom の機能を事前に試すことができます.

1. 手書きノートのpdf化+Zoomの画面共有

原理的には,「手書きノートの写真が撮れて,パソコンでZoomができる人」 なら誰にでもできる方法です.
(1) 発表者は手書きあるいはTeX等で「発表ノート」を pdf ファイルで作成する.
(2) 指導教員(Zoom ミーティングのホスト)は 発表者をミーティングの共同ホストにして, 画面共有の権利を与えておく.
(3) 発表者はパソコンで「発表ノート」のpdfファイルを開き, それを Zoom の画面共有により参加者と共有する. マウス等を用いて,pdf ファイルに対して内容を説明する.
# 手書きのノートのpdf化(スマホ等のスキャナーアプリ紹介): https://app-liv.jp/hobbies/images/1165/
# (1) の pdf は事前に参加者にメール等で送るのが望ましい. 参加者は予習(= 質問の準備)をしておく.

■ 長所: 原理的には,「手書きノートの写真が撮れて,パソコンでZoomができる人」なら誰にでもできる.
■ 短所: 式などの記入や追加の説明が難しい. ペンタブレット (ペンと大きめタッチパッドがセットになったもの) があると少しはよいかもしれません.

2. iPad + Apple Pencil + 画面共有によるリアルタイム板書

iPad のようなタブレット端末があるなら, 普通の板書に近い感覚でセミナーができます.
(1) 発表者はミーティングの共同ホストにして,画面共有の権利を与えておきます.
(2) iPad の画面をケーブル等でパソコンにミラーリングし,Zoom で画面共有します.
(3) iPad の手書きノートアプリで,説明しながら黒板に板書する感じでノートを書いていきます.
iPad の画面をMacの画面にミラーリングする方法:
♯ Zoom で iPad の画面をパソコンの画面にミラーリングする方法 (私は有線接続してます):
https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360007905391-画面共有-iOSミラーリング-
♯ QuickTimePlayer + USB ケーブルでiPad の画面をMacの画面にミラーリングする方法:
https://mac.arst.jp/onsite180817/
■ サンプルビデオ: mp4(約12分)
GoodNotes 4 を用いています.黒板風のスライドや背景に書き込む形式です. 黒板色の場合,蛍光ペンが目立たないが難点ですが, 蛍光ペンの色を「白」にすることでポインターのかわりになり, しかも色が残りません.GoodNotes 5 ならデフォルトでポインター(レーザーポインター風)が使えます.
黒板風pdfテンプレート(A5,再頒布可・連絡不要です):
横罫| 横罫(分割線なし)| 横罫(表紙)| 方眼| 方眼(分割線なし)| 方眼(表紙)
■ 長所: 比較的見やすい. ノートの配布が pdf でそのままできる. その場合,聴講者は話に集中できる.
■ 短所: 日ごろから iPad 等のタブレット端末でノートを取っている学生さんじゃないと辛い. そもそもタブレット端末の所有率は低い.博士の院生ぐらいならうまくいきそう.

3. その他の方法(Zoom を用いない手法も含む)

●  案1: スマホを書画カメラがわりにする. スマホの画面をパソコンにミラーリングした状態で, スマホのカメラアプリを起動. 電気スタンドや段ボールなどをうまく使って, 机の上のノート等を写す. あとは,Zoomでミラーリングした画面共有しながら, ノート等に書き込んでいく.
♯ Zoom で iPad/iPhone の画面をパソコンの画面にミラーリングする方法 (私は有線接続してます):
https://zoom-support.nissho-ele.co.jp/hc/ja/articles/360007905391-画面共有-iOSミラーリング-
https://zoom-shukyaku.com/zoom-スマホ-タブレット-画面共有/
https://sp7pc.com/gadget/tips/38088#toc6
https://mac.arst.jp/onsite180817/


●  案2: 奇跡的に自宅に黒板やホワイトボードがある人は, それをパソコンのウェブカメラに写して発表する. Zoom でなくても,Skype や Facetime で構わない.
#  900 × 600 ぐらいのホワイトボード なら3000円ぐらいで売っているようです.これで十分かも.


●  案3: 指導教員はひたすら課題を出す. 学生はひたすら課題に取り組む. pdf のレポートをメールで提出してもらい,指導教員は添削したものをメールで返却.
# 非常時である,と割り切れば,こういうのもありかも(学生が希望すれば).

改訂履歴
20200427 ZoomにおけるiPad/iPhone画面ミラーリングの方法を追加・更新.
20200426 ページを作成・公開.

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