1変数および多変数の関数について,微分積分学の基礎を学びます.
講義で配布したプリントをまとめたもの:
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第1回(2020/12/4) 数列の収束と上限・下限
誤差の話から数列の収束性のε-N 式の定義を説明.
簡単にその性質を確認しました.
上限と下限については次回詳しくお話しします.
第2回(2020/12/7) 実数の連続性,単調列,区間縮小法(オンデマンド)
数列の極限の値を知らない状態で,いかにして極限の存在を保証するか?
という問題をテーマに,実数の連続性の公理(上限・下限の存在),
有界単調列の収束,区間縮小法の原理について解説しました.
コーシー列については次回やります.
第3回(2020/12/11) コーシー列,関数の極限,連続性,最大値(オンデマンド)
前回やり残したコーシー列について,ゆっくりめに詳しく解説.
そのあと,ε-δ式の関数の極限の定義,
連続性の定義,および閉区間における最大値の存在について解説しました.
講義プリントには中間値の定理についても書きましたが,
そちらはまた次回に.
第4回(2020/12/14) 中間値の定理,ロルの定理,平均値の定理
中間値の定理を方程式の数値解法という視点で解説.
ロルの定理,平均値の定理に証明を与えて,
平均値の定理の応用(微分が 0 なら定数関数,など)をやりました.
ロピタルの定理は次回に.
第5回(2020/12/18) テイラー展開
前回の復習のあと,ロピタルの定理(を使うことの難しさ)を説明.
高階導関数やC^n級関数の概念を定義し,
テイラー展開の意義と主張を述べました.
証明や応用については詳しくは次回にやります.
第6回(2020/12/21) テイラー展開の応用
テイラー展開の証明を解説したあと,
テイラー展開の例として指数関数のマクローリン展開,
e の近似計算,三角・対数関数のマクローリン展開を紹介.
Mathematica によるテイラー多項式のグラフも
デモンストレーションしました.
テイラー級数の話は次回に.
第7回(2020/12/25) 一様連続性と定積分
前回のテイラー展開のごく簡単な復習.
一様連続性の定義と具体例,十分条件(閉区間上の連続関数は一様連続)
について解説,さらに
積分可能性の厳密な定義とその十分条件(閉区間上の連続関数は積分可能)
について解説.
最後に,リーマン和と定積分の誤差に関する定理を述べておわりました.
詳しくは次回やります.
また,前回テイラー展開の証明を解説するのを忘れていたので,
それは年明けの次回ということにさせてください.
第8回(2021/1/8) 点集合・多変数関数の極限と連続性
前回,いや前々回にやり忘れていたテイラー展開の証明を紹介(n=2の場合).
前回の一様連続性と定積分について復習したあと,
そのあと,n次元ユークリッド空間の基本性質と
開集合・閉集合・領域の定義などをやりました.
極限や連続性についてはやる時間がなかったので,
次回ちゃんとやります.
第9回(2020/1/14) 多変数関数の微分
点列の極限の関数の極限,連続性をやったあと,
前回のアンケートに対する回答で休憩.
1次関数の話と全微分の定義をしたところで終わりました.
第10回(2021/1/18) 合成関数の微分
前回の復習を一通りやったあと,前回のアンケートに対する回答.
偏微分を一般次元でやったあと,合成関数の微分について,勾配ベクトルを用いて説明.
具体例は次回やります.
第11回(2021/1/22) テイラー展開と極大・極小
前回の復習のあと,合成関数の微分公式の具体例をやりました.
そのあと,1変数関数の極大・極小の判定に2次のテイラー展開を用いる方法を解説し,
2変数関数の2次テイラー展開とその証明のスケッチをやりました.
第12回(2021/1/25) 級数の収束・絶対収束
前回の復習のあと,2変数関数の2次テイラー展開の具体例と,
極大・極小・鞍点の判定法についてやりました.
第13回(2021/1/29) べき級数
極大・極小・鞍点の判定法の具体例をやったあと,
複素数列が定める級数の収束・発散・絶対収束
についてその定義と意味を学びました.
べき級数の残りの部分に関してはプリントに加え,
ビデオを提供します.
詳しくはOCW-iの講義ページをご覧ください.