構成メンバー 研究グループ
事業推進担当者TA・RA・若手研究者
B2班 基礎研究グループ2
【社会的選択の基礎理論】
この班は、多層的な経済システムの各層における社会的選択を包括的に研究する。経済システムの各層における社会的選択の問題は固有の構造的特徴をもち、各々の問題に適切な枠組みを要請している。経済政策の主目的は資源配分の適正化であり、この論脈では資源配分の効率性・衡平性など【帰結】に関する評価が重要となる。この班の第1サブ・プロジェクト(社会的選択における効率性と衡平性、蓼沼)は、正統的ミクロ経済学のモデルにおける効率性・衡平性の概念を検討して、これらの間に発生するトレード・オフ関係とその解決の方向性を研究する。次に、経済的ゲームのルールの選択においては、プレーヤーがもつ私的情報を自発的に顕示させるという課題を考慮する必要がある。第2サブ・プロジェクト(社会的選択における誘因整合性と情報効率性、吉原)は、社会的選択における情報交換に伴う問題を研究する。最後に基礎構造をなす経済制度の選択を分析する第3サブ・プロジェクト(社会的選択における非帰結主義的アプローチ、鈴村)は、選択の手続きや機会に内在的な価値を認める非帰結主義的な立場から、伝統的理論を批判的に検討して、新たな理論的枠組みの構築を目指す研究を行う。
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